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相続税が払えない!納税の資金準備と滞納の注意点。

相続税

佐藤 智春

相続税の納税資金が足りない

相続税の申告は済ませたものの、納税資金が足りない。そのようなお悩みを抱える方が増えています。

国税庁が発表した「令和5年度租税滞納状況の概要」によると、相続税の新規滞納発生額は前年度より増加しており、多くの方が納税に苦慮していることがうかがえます。
相続税を支払うべき方々には、本来、被相続人が残した財産があるはずです。それにもかかわらず、なぜ相続税の滞納が発生するのでしょうか。

国税庁/令和5年度租税滞納状況の概要

「相続税が高額で支払えない」「前の税理士の計算が不正確だった」など、納税資金に関するトラブルは後を絶ちません。本記事では、相続税の負担を適正に抑え、納税資金を確保する方法や注意点について詳しく解説します。

 


 

相続税の納税資金が不足する理由

国税庁が発表した租税全般の滞納状況を見ると、2023年度(令和5年度)の新規発生滞納額は前年より802億円増加しており、滞納額は増加傾向にあります。被相続人から財産を引き継いでいるにもかかわらず、なぜ相続税の滞納が発生するのでしょうか。

その主な原因として、以下の5つが考えられます。

1.現金の不足による納税の困難
相続税は原則として現金で一括納付する必要があり、資金が不足すると滞納につながります。融資を利用する方法もありますが、審査や手続きに時間がかかるため、納税期限に間に合わないこともあります。

2.相続財産の大半が不動産である
相続財産の多くを不動産が占めている場合、すぐに現金化できる資産が少なく、相続税の支払いが難しくなります。不動産の評価額が高額になると税負担も増え、納税資金の確保が困難になるケースがあります。

3.相続手続きに関する知識不足
相続税の納付期限は被相続人の死亡を知った日から10カ月以内ですが、葬儀や遺品整理などに追われ、申告準備が遅れることがあります。知識が不足していると、納税期限を過ぎてしまうケースも少なくありません。

4.相続人間の対立
遺産分割協議が長引くと、相続税の申告が遅れる原因になります。特に、財産が高額な場合や介護をめぐる不公平感がある場合、話し合いが難航し、期限内に申告できず滞納につながることがあります。

5.申告の必要性を認識していない
相続財産が少ないと思い込んでいたり、名義預金(相続人名義だが実質的に被相続人の資産)も課税対象であることを知らなかったりすると、申告の必要性に気づかないことがあります。また、ネット銀行やネット証券の資産を見落とすケースも増えています。

相続税の納付には適切な資金計画と正確な申告が必要です。納税資金の確保や手続きに不安がある場合は、早めに相続の専門家へ相談しましょう。税理士などの専門家に相談することで、納税資金の準備などに対する適切にアドバイスをもらえます。大切な財産を守るためにも、ぜひ専門家のサポートを活用してください。

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相続税の納税資金を準備する方法

相続税の納付には現金の確保と正しい知識が不可欠です。物納という方法もありますが、要件を満たさなければ認められません。そのため、相続前から計画的に納税資金を準備し、相続税の負担を軽減する対策を講じることが重要です。本記事では、納税資金を確保するための具体的な方法をご紹介します。

1.生命保険の活用
生命保険を利用すると、相続時にまとまった現金を確保できます。法定相続人1人につき500万円の非課税枠があり、受取人がすぐに現金化できる点もメリットです。納税資金の準備が難しい場合は、早めに生命保険を活用する方法を検討しましょう。

2.不動産の売却・活用
不動産を多く所有している場合、売却して現金化することで納税資金を確保できます。また、収益物件として活用し、その収益を相続税の納税資金に充てる方法もあります。事前に不動産の活用方法を検討し、計画的に準備しましょう。

3.贈与を活用する
生前に財産を贈与することで、相続財産を減らし、相続税の負担を軽減できます。適切な贈与を行うことで、税負担を抑えながら計画的に財産を移転できます。
年間110万円までの「暦年贈与」
相続時精算課税制度の活用
配偶者控除を利用した贈与

4.小規模宅地の特例を活用する
自宅や事業用の土地について、一定の条件を満たせば評価額を最大80%減額できる特例があります。ただし、適用要件が複雑なため、税理士など専門家に相談して適用可能かを確認することが重要です。

5.土地の評価を見直す
土地の評価は税額に大きく影響します。奥行き補正や利用状況の見直しなどにより、適正な評価減を行うことで相続税を軽減できる可能性があります。不動産の評価については、専門家に依頼して適正な評価額を算出しましょう。

6.預貯金の管理と整理
生前に預貯金を適切に管理しているか、ペイオフなどで複数の銀行に口座をお持ちの方や、定期預金のみの口座がある場合などは、事前に整理を行うことが必要です。また、被相続人以外の名前で積み立てている口座などがある方は、名義預金と判定させる場合もありますので、事前に税理士へ相談し適切な処理をすることをお勧めいたします。

7.延納・物納の検討
相続税の納税資金をすぐに用意できない場合、延納(分割払い)や物納(不動産などで納付)の制度を利用することも検討できます。ただし、物納は厳しい要件を満たす必要があるため、安易に頼るのではなく、事前に他の対策を講じることが望ましいです。

相続税の納付には、相続前から計画的に納税資金を準備することが重要です。相続税の納付に困らないためには、早めの準備と専門家への相談が欠かせません。将来の相続に備え、計画的に資産管理を進めていきましょう。

 


 

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相続税の滞納リスクとペナルティ

相続税は、被相続人が亡くなったことを知った日から10カ月以内に申告・納付する義務があります。しかし、申告が遅れたり、納税できなかったりすると、さまざまなペナルティが科される可能性があります。

相続税滞納のリスク・ペナルティ

1.無申告加算税
期限内に申告しなかった場合に課される税金です。相続税額が300万円以下の部分は15%、超える部分には30%が課税されます。

2.過少申告加算税
申告した金額が実際よりも少なかった場合に課せられる税金です。不足額の10%が課税され、追加納税額が50万円を超えると、それ以上の部分には15%の税率が適用されます。

3.重加算税
意図的に財産を隠したり、虚偽の申告をした場合に課されるペナルティです。通常の税額に加え、最大40%の罰則税が発生するため、非常に重い負担となります。

4.延滞税
納税期限を過ぎると発生する税金で、納付の遅れが長引くほど金額が増えていきます。税率は納付遅延の期間によって変動し、長期間放置すると大きな負担になるため注意が必要です。

 


 

刑事罰(10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金)
相続税法では、悪質な脱税行為が認められた場合、刑事罰が科される可能性があります。

みなし贈与にも注意
生前に子どもへ財産を譲ることで、相続税対策をする人も多いですが、売買契約の形を取ったとしても、実際の価格より著しく安い金額で譲渡すると「みなし贈与」と判断され、贈与税が発生することがあります。

相続税のトラブルを避けるためには、早めに納税資金を準備し、正確な申告を行うことが重要です。また、みなし贈与などの税務上のルールを理解し、必要に応じて税理士などの専門家に相談することで、不要なペナルティを防ぐことができます。

みなし贈与とは?4つの具体例と注意点

 


 

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専門家の見直しと対策で負担軽減

相続税の申告・納付が遅れると、無申告加算税や延滞税、重加算税などのペナルティが科され、負担が大きくなります。また、贈与による課税リスクも考慮する必要があります。

これらのリスクを回避するためには、専門家に相談し、相続税対策を適切に見直すことが重要です。早めに納税資金を準備し、適用可能な特例を活用することで、余計な税負担を抑えることができます。

 


 

相続の手続きや生前対策には、専門的な知識が求められる場合も少なくありません。適切に対応し、後々のトラブルを防ぐためにも、相続の専門家が在籍するみらいえ相続グループへお気軽にご相談ください。

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[監修]

佐藤 智春代表 税理士・行政書士

経歴:仙台大原簿記専門学校卒業後、宮城県で最年少税理士登録。20年以上の実務経験を持ち相続専門税理士として数多くの案件を手がける。(2024年相続税申告実績/222件) 相続専門税理士佐藤智春は税理士の日(2月23日)に産まれ、二次相続はもちろん、三次相続までサポートできます。多くの案件をこなしているからこそ三次相続まで見据えた遺産の分け方を提案しています。

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