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相続税は国税OBが安心とは限らない、AIや比較サイトに頼らない税理士選び。

相続税

佐藤 智春

便利さに潜む落とし穴

近年、相続税の相談先を選ぶ際、ChatGPTなどのAIによる情報や、税理士比較サイトのランキングを参考にする方が増えています。これらのサービスは、自宅にいながら短時間で候補を探せるという大きなメリットがあります。さらに「国税出身」「国税OB」といった肩書きを見て、安心感から依頼を決める方も少なくありません。

しかし、こうした安易な判断は、後々のトラブルや余計な税負担につながることがあります。国税庁の統計(令和5年分)によれば、死亡者数約157万人のうち相続税の申告対象は約15万5千件、課税割合は9.9%(10人に1人)に達しています。課税対象1件あたりの平均課税価格は約1.4億円、平均税額は約1,930万円と高額で、評価や特例適用の誤りが数百万円の差となることもあります。財産の多くを占める現金・土地・有価証券は、評価次第で税額が大きく変動するため、慎重な判断が欠かせません。

AIや比較サイトの情報は、必ずしも正確・最新とは限らず、国税OBの肩書きも特別な優遇や裏ルートを意味するものではありません。本記事では、AI情報・比較サイト・国税OB税理士、それぞれの特徴や注意点などを、相続専門税理士法人としての経験からわかりやすく解説します。

参考文献|令和5年分相続税の申告事績の概要

 


 

AIの優秀さと限界

AIは膨大な情報を短時間で整理し、比較検討のきっかけを与えてくれる便利なツールであり、特に税務分野においては基本的な制度の説明や一般的な流れの把握に役立ちます。しかし、AIが参照するのは主に過去の公開情報であるため、最新の税制改正や地域特有の評価実務には対応しきれず、また家族構成・財産構成・過去の贈与履歴といった個別事情を正確に反映することは不得手です。

その結果、AIが提示する情報や推奨する事務所が、必ずしもあなたに最適であるとは限りません。実際に、小規模宅地等の特例の適用可否や、都心マンション・収益物件・農地といった不動産評価の論点は、案件ごとの前提確認や実地の判断が欠かせない領域であり、AIの情報だけで結論を出すことは非常に危険です。

AIを参考にする際の注意点

情報精度のばらつき
入力の仕方や参照元によって、同じ質問でも結論が異なる場合があります。

最新性の欠如
法改正や制度変更の情報を、常に正確に反映できるとは限りません。

事実誤認リスク
一見正しいように見える回答の中に、誤った情報が含まれている可能性があります。

特殊案件の弱さ
複雑な不動産評価や事業承継など、専門性の高い案件を正しく理解・判断できない場合があります。

 


 

AIは、正しく使えば情報収集の効率を大きく高める強力なツールです。しかし、その答えはあくまで一般論や過去情報に基づいた「参考意見」に過ぎず、あなたの家族構成や財産の特徴まで踏み込んだ判断はできません。

相続税申告は一度のミスが何十万円、何百万円という追加負担につながる手続きです。AIで得た情報を出発点としつつも、必ず専門家へ相談し、疑問や不安を直接解消してから判断してください。それが、安心して手続きを進めるための唯一の方法です。

関連記事|Google AIをつかった相続手続きに注意!!

 


 

みらいえ相続グループでは、東京・仙台を拠点に、相続の専門家が、対面やオンラインでのご相談にも対応しております。まずは、お気軽にご相談ください。

 


 

比較サイトの裏側

税理士比較サイトは、自分で探す時間を節約し、複数の候補を一度に見られる便利なツールです。利用者の口コミや料金の目安が掲載されている場合もあり、初めて税理士を探す方にとっては心強い存在です。

しかし、その掲載順位や評価は必ずしも実力順とは限りません。広告出稿や契約条件によって掲載順が変動するケースもあり、情報の裏側を理解しておく必要があります。

税理士比較サイトを参考にする際の注意点

広告・紹介料の影響
比較サイトでは、高額な紹介料を支払っている事務所が上位に表示される場合があります。そのため、必ずしも実力や実績に基づいた順位とは限りません。

分野の専門性が不明瞭
各事務所の専門分野がわかりにくいため、本来は法人税に強い事務所に相続税申告を依頼してしまうなど、ミスマッチが起きやすいです。

相性を確認しにくい
サイトを通じて契約すると、直接会って話す機会が少ないため、考え方や対応方針が合わないと感じる可能性があります。

長期的関係が築きにくい
比較サイト経由での出会いは事務的なマッチングが中心となるため、信頼関係を築くには時間がかかってしまいます。

 


 

比較サイトは候補を短時間で探せるという意味で大変便利ですが、そこで得られる情報は表面的な部分にとどまることが多く、本当の実力や対応力は会ってみないとわかりません。

税理士選びは、単に費用や知名度だけで決めるものではなく、「あなたのケースをどこまで理解し、どんな提案をしてくれるか」が重要です。ランキングや口コミはあくまで参考情報と割り切り、信頼できるパートナーをご自身でしっかりと見極めることが大切です。

関連情報|みらいえ相続グループの強み

 


 

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国税出身だから安心は誤解

国税OB税理士は、税務調査の流れや判断基準を熟知している点で心強い存在です。調査官としての経験から、指摘されやすいポイントや税務署側の視点を理解しているため、対策面でのアドバイスに強みがあります。

しかし、「国税OBなら税務調査で有利になる」「裏ルートで便宜を図ってもらえる」といった誤解は危険です。現行制度では、調査の有無や結果に特別な影響を与える権限はありません。

また、中には「税金は多めに払えばいい」といった、少々乱暴な指導をする税理士がいるという話を耳にすることもあります。

国税OBへ依頼する際の注意点

専門分野の偏り
国税出身だとしても、必ずしも相続税に精通しているとは限りません。調査官としての経験は豊富でも、実際の相続税申告業務の実績が少ない場合があります。

最新税法への対応遅れ
国税退職後にブランクがあると、法改正や最新の実務に対応できない可能性があります。

税務署寄りの判断
調査官の視点が強く出ることで、不要な納税や十分な交渉が行われないリスクがあります。

 


 

国税OB税理士は、確かに税務調査や税務署の考え方に精通しており、一定の安心感があります。しかし、肩書きだけで、その税理士が本当にあなたの相続案件に強いかどうかを判断することはできません。大切なのは、その税理士があなたの案件と同じような事例をどれだけ扱い、どのように解決してきたかという実績と姿勢です。

みらいえ相続税理士法人では、ご契約前にアドバイザーがお客様のお悩みを丁寧にヒアリングし、ご契約後には相続専門の税理士が相続税申告を担当します。2024年の相続税申告実績は222件にのぼり、経験豊富なことはもちろん、過去15年間の税務調査率は0.002%と極めて低く、常に丁寧な対応を心がけております。

信頼できる税理士を選ぶためには、肩書きに左右されず、実務経験やわかりやすい説明、そしてお客様と真摯に向き合い、パートナーとして共に歩んでくれるかどうかを見極めることが大切です。

関連記事|相続専門税理士のご紹介

 


 

AIや比較サイト、国税OBの肩書きなどで、税理士を選んでいませんか?

相続の税理士選びは「どこに相談するか」がとても大切です。

最近では、ChatGPTなどのAI情報や税理士の比較サイトを参考に、相談先を決める方が増えています。また、国税出身・国税OBなどの肩書きに安心感を持つ方も少なくありません。

しかし、そうした情報や肩書きだけで判断してしまうのは非常に危険です。国税出身だからといって税務調査を避けられるわけではなく、特別なルートがあるわけでもありません。

だからこそ、ご自身の目で複数の事務所を比較し、しっかり納得したうえで税理士を選ぶことが大切です。みらいえ相続グループでは、ご契約前に丁寧なご説明を行い、お客様の不安や疑問にしっかり向き合うことを大切にしています。

 


 

ご自身が納得の税理士選び

相続税申告は一度きりの重要な手続きです。国税庁の統計によれば、令和5年には死亡者の約10人に1人が相続税の対象となり、課税対象1件あたりの平均課税価格は約1.4億円、平均税額は約1,930万円にのぼります。評価や申告の誤りが数百万円の負担差を生むことも珍しくありません。だからこそ、AI情報や比較サイト、肩書きだけで判断せず、ご自身で「ここなら任せられる」と思えるパートナーを選ぶことを大切してください。

みらいえ相続グループでは、契約前の丁寧な説明と、申告後の二次相続や不動産活用まで見据えた継続サポートで、安心の相続サービスをご提供いたします。納得できる専門家選びが、ご家族の未来の安心につながります。

参考文献|令和5年分相続税の申告事績の概要

 


 

みらいえ相続グループでは、東京・仙台を拠点に、相続の専門家が、対面やオンラインでのご相談にも対応しております。まずは、お気軽にご相談ください。

 


 

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[監修]

佐藤 智春代表 税理士・行政書士

経歴:仙台大原簿記専門学校卒業後、宮城県で最年少税理士登録。20年以上の実務経験を持ち相続専門税理士として数多くの案件を手がける。(2024年相続税申告実績/222件) 相続専門税理士佐藤智春は税理士の日(2月23日)に産まれ、二次相続はもちろん、三次相続までサポートできます。多くの案件をこなしているからこそ三次相続まで見据えた遺産の分け方を提案しています。

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