相続税申告
相続専門税理士による書面添付制度で
安心の申告を約束します。
一般のお客様から相続サポートしている人まで幅広く役立つ相続に関する知識をわかりやすくご紹介しています。
佐藤 智春
「それほど財産はないから、相続税はかからないだろう」「預金と自宅くらいなら、自分で申告できるのでは?」相続が発生した際、このように考える方は少なくありません。しかし、これからは「おそらく大丈夫だろう」という自己判断が、思わぬ問題につながる可能性があります。
その背景の一つが、2026年9月に本格稼働する国税庁の次世代システム「KSK2」です。KSK2そのものが申告漏れを自動判定するAIではありませんが、国税庁ではすでにAIやデータ分析を活用し、申告内容や各種情報を確認する取り組みを進めています。今後は、申告内容の不自然な点や情報の食い違いを、より効率的に把握できる環境が整っていくと考えられます。
相続税では、預貯金、不動産、有価証券、生命保険、過去の贈与、家族名義の財産などを正確に把握する必要があります。財産の見落としや評価の誤りによって、税額が変わったり、申告自体が必要になったりすることもあります。
この記事では、KSK2と相続税の関係、申告時の注意点、相続専門の税理士へ相談する重要性などについてわかりやすく解説します。
出典元|国税庁「納税者サービスの充実と行政効率化」
出典元|国税庁「国税システムの更改について」
相続税のチェックは、もはや税務署職員の経験や勘だけに頼るものではありません。国税庁では、全国の国税局や税務署をつなぐ「KSKシステム」を活用し、地域や税目を越えて情報を一元的に管理してきました。さらに近年では、申告内容や調査実績、各種資料などをAIやデータ分析によって分析し、申告漏れの可能性が高い案件を絞り込む取り組みも進めています。つまり現在の税務調査は、膨大なデータを活用しながら、申告漏れや不備の可能性が高い案件を、より高い精度で見つけ出す方向へと変化しているのです。

2026年9月から「KSK2」が本格稼働
「KSK2」とは、国税庁が税務に関する情報を一元的に管理・活用するための次世代システムです。2026年9月から本格稼働し、電子申告や書面で提出された情報を、これまで以上にデータとして活用しやすくなります。KSK2そのものが国民の全財産を自動で把握するシステムではありませんが、国税庁ではすでにAIやデータ分析を活用し、申告漏れの可能性が高い案件を分析しています。
今後は、膨大な申告や資料の中から確認が必要な案件をより効率的に把握できるようになり、根拠が曖昧な相続税申告や申告漏れについては、これまで以上に税務署から確認や指摘を受ける可能性が高まると考えられます。
特に注意したい家族名義の預金
相続税申告で注意したいのが、家族名義の預貯金です。例えば、父親が自分のお金で子ども名義の定期預金を作っていた場合、名義上は子どもの財産に見えても、資金の出どころや通帳の管理状況、贈与の有無などによっては、父親の相続財産と判断されることがあります。
KSK2の本格稼働によって国税庁のデータ活用が進めば、こうした資金の流れや申告内容との不整合も、これまで以上に効率的に確認される可能性があります。「家族名義だから相続税とは関係ない」と自己判断せず、名義だけでなく、実際に誰が所有・管理していた財産なのかを確認することが重要です。
税務署が重点的に確認する金融資産
国税庁による令和6事務年度の相続税調査では、預貯金や有価証券などの金融資産が重点的に確認されています。全国9,512件の実地調査のうち、7,826件で申告漏れなどが確認され、その割合は82.3%でした。ただし、この82.3%は、相続税申告をした人全体の割合ではありません。税務署が「申告漏れの可能性がある」と判断して調査した案件のうち、82.3%で問題が確認されたという数字です。
KSK2の本格稼働によって、申告情報や各種データをより効率的に活用できるようになれば、金融資産の申告漏れや不自然な資金の動きなど、確認が必要な案件をこれまで以上に絞り込みやすくなると考えられます。
財産を隠し通すことは難しい時代に
これからの相続税申告では、「税務署に見つからなければ大丈夫」と考えることは極めて危険です。重要なのは、なぜその財産を申告したのか、なぜその評価額になったのかなど、申告内容について根拠を持って説明できることです。
AIやデータ分析の活用が進む今、「何となく」「たぶん」といった曖昧な判断は避け、必要な資料をそろえ、財産の状況を正確に確認したうえで申告することが、これまで以上に重要になっています。
相続税申告では、「分からないまま進める」のではなく、疑問や不明点を一つずつ確認しながら手続きを進めることが大切です。財産の内容や評価を曖昧なままにすると、後になって申告漏れや税額の誤りが見つかり、思わぬ問題につながる可能性があります。
KSK2やAI・データ分析の活用が進むこれからは、自己判断だけに頼らず、早い段階から専門家の助言を受け、財産を正確に確認したうえで申告することが、より重要になります。
みらいえ相続グループでは、仙台・東京を拠点に、相続の専門家が、対面やオンラインでのご相談にも対応しております。まずは、お気軽にご相談ください。
相続税申告は、数字を入力すれば終わる手続きではありません。インターネット上には計算方法や申告書の書き方など多くの情報があり、国税庁にも申告の要否を確認できるサービスがあります。
しかし、本当に難しいのは計算式そのものではなく、「どの財産を、いくらで申告するのか」を正しく判断することです。相続税申告では、財産の把握や評価を誤ると、計算が合っていても申告内容そのものが間違ってしまう可能性があります。

注意.1
相続税がかかるかどうかの判断は難しい
相続税の基礎控除額は、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。例えば、法定相続人が3人なら基礎控除額は4,800万円となります。一見すると、財産を合計して基礎控除額を超えるか確認すればよいように思えます。しかし、難しいのは「どこまでを相続財産として含めるか」という判断です。
例えば、把握していた財産が4,200万円でも、後から被相続人の財産と判断される家族名義の預金800万円が見つかれば、合計は5,000万円となり、申告の要否が変わる可能性があります。相続税では、計算そのものよりも、前提となる財産を漏れなく正確に把握することが重要です。
出典元|国税庁「No.4152 相続税の計算」
出典元|国税庁「No.4105 相続税がかかる財産」
注意.2
預貯金は残高や名義だけでは判断できない
預貯金は、亡くなった日の残高だけを確認すればよいとは限りません。相続開始前に大きな出金があった場合、そのお金が何に使われたのか、現金として残っているのか、家族へ渡されたのかなどを確認する必要があります。
また、家族名義の預金にも注意が必要です。例えば、父親が子どもや孫の名義で積み立てていた預金でも、父親が資金を出し、通帳や印鑑を管理していた場合には、父親の相続財産と判断されることがあります。相続税では、死亡日時点の残高や口座の名義だけでなく、過去の入出金や資金の出どころ、実際の管理状況まで確認することが重要です。
注意.3
不動産は固定資産税評価額をそのまま使うとは限らない
相続税では、不動産の評価にも専門的な判断が必要です。土地は固定資産税評価額をそのまま使うのではなく、路線価方式や倍率方式などによって評価します。また、路線価に面積を掛けるだけで評価額が決まるとは限りません。
土地の形状や間口、奥行、道路との接し方によって評価額が変わることがあります。同じ地域・同じ面積の土地でも実際の利用状況によって評価方法が異なるため、自己判断で計算すると、相続税を少なく申告したり、逆に多く納めたりする可能性があります。
出典元|国税庁「No.4602 土地家屋の評価」
出典元|国税庁「No.4604 路線価方式による宅地の評価」
注意.4
遺産分割が終わらなくても、相続税の期限は待ってくれない
相続税の申告期限は、原則として亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。遺産分割の話し合いがまとまっていなくても、申告期限が自動的に延長されるわけではありません。期限までに遺産分割が終わっていない場合には、いったん法定相続分などに基づいて申告することになります。
また、未分割の状態では、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減を当初申告で適用できない場合もあります。そのため、相続税申告は財産を計算するだけでなく、遺産分割の進み具合も考えながら、期限を意識して手続きを進める必要があります。
出典元|国税庁「No.4208 相続財産が分割されていないときの申告」
出典元|国税庁「No.4208 相続財産が分割されていないときの申告(Q&A)」
注意.5
税金が0円でも申告が必要になる場合がある
「相続税を計算したら0円だったから、申告しなくてもよい」とは限りません。例えば、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例を利用した結果、最終的な納付税額が0円になるケースがあります。
しかし、これらの特例は、適用を受けるために相続税申告書の提出が必要になる場合があります。つまり、「納める相続税がない」ことと「相続税申告が必要ない」ことは同じではありません。税額だけで判断せず、申告そのものが必要かどうかを正しく確認することが大切です。
出典元|国税庁「No.4158 配偶者の税額の軽減」
出典元|国税庁「財産を相続したとき」
インターネットや生成AIは、相続税の制度や計算方法を調べるうえで便利ですが、それだけで個々の財産状況を正確に判断できるとは限りません。申告書が受理されても、後から税務署の確認や調査によって、申告漏れや評価の誤りを指摘される可能性があります。
KSK2やAI・データ分析の活用が進むこれからは、「自分で申告できたから大丈夫」ではなく、どの財産を申告し、どのように評価したのかを根拠を持って説明できることが重要です。相続税は、計算すること以上に、その前提となる財産を正しく把握・評価することが求められます。
みらいえ相続グループには、税理士・行政書士・不動産の専門家など、相続のプロフェッショナルが在籍しています。相続税申告や財産評価に不安がある方は、自己判断で進める前に、一度ご相談ください。
関連ページ|みらいえ相続税理士法人
関連ページ|みらいえ行政書士法人
関連ページ|みらいえ相続不動産
みらいえ相続グループでは、仙台・東京を拠点に、相続の専門家が、対面やオンラインでのご相談にも対応しております。まずは、お気軽にご相談ください。
税理士にもそれぞれ得意分野があります。日頃は法人顧問や会計業務を中心に扱っている税理士が、相続税申告を数多く経験しているとは限りません。相続税では、財産調査や土地評価、特例の適用など、経験によって判断に差が出やすい場面があります。そのため、相続税申告では「税理士に依頼すること」だけでなく、「相続に詳しい税理士を選ぶこと」が重要です。

重要.1
相続税には特有の専門的な判断がある
相続税申告には、法人税や所得税とは異なる専門的な判断が必要です。例えば、家族名義の預金、土地の評価、小規模宅地等の特例、生前贈与、生命保険、遺産分割など、さまざまな内容を整理しなければなりません。
特に、預貯金の帰属や不動産の評価は、資料や事実関係によって判断が変わることがあります。こうした場面では、相続税申告を数多く扱ってきた経験が大きな差になります。
重要.2
相続税申告では財産調査が重要
相続税申告で重要なのは、申告書を作ることだけではありません。その前に、相続財産を漏れなく正確に把握する必要があります。預貯金の過去の入出金、家族名義の財産、生命保険、有価証券、不動産、過去の贈与などを確認し、申告すべき財産を整理を行うことで新たな事実が判明することも有ります。
どれだけ正確に計算しても、前提となる財産に漏れや誤りがあれば、正しい相続税申告にはなりません。だからこそ、申告前の財産調査が非常に重要です。
重要.3
相続税に詳しい税理士を選ぶことが大切
相続税申告を依頼する際は、「税理士だから大丈夫」と考えるのではなく、その税理士がどれだけ相続税を扱っているかを確認することが大切です。相続税申告の実績や、土地評価・名義預金などの財産調査への対応、申告後の税務署対応まで相談できるかなども、税理士選びのポイントになります。
同じ税理士でも、相続税に詳しいかどうかによって、申告内容や納税額、その後の安心感まで変わることがあります。
重要.4
相続は税理士だけで終わらないことも多い
相続では、税金だけでなく、遺産分割や各種手続き、不動産の名義変更・売却など、複数の問題が同時に発生することがあります。みらいえ相続グループでは、相続専門の税理士をはじめ、行政書士や相続不動産の専門部門などが連携し、相続税申告から相続手続き、不動産まで総合的にサポートしています。
複数の専門家が連携することで、それぞれ別の窓口へ相談する負担を減らし、相続全体を見ながら手続きを進めることができます。
重要.5
相続税は説明できる申告が求められる
KSK2やAI・データ分析の活用が進むこれからは、相続税申告にも、より正確さが求められると考えられます。重要なのは、単に申告書を提出することではありません。「なぜこの財産を申告したのか」「なぜこの評価額になったのか」といった申告内容について、根拠を持って説明できる状態にしておくことです。
だからこそ、自己判断だけで相続税申告を進めるのではなく、相続税に詳しい専門家の助言を受けながら、財産を正確に調査・評価し、適正に申告することがこれまで以上に重要になります。
KSK2やAI・データ分析の活用が進むこれからは、相続税申告にも、これまで以上に正確さと根拠が求められると考えられます。重要なのは、申告書を提出して終わりではなく、「なぜこの財産を申告したのか」「なぜこの評価額になったのか」を後からでも説明できる状態にしておくことです。自己判断や曖昧な申告を避けるためにも、早い段階から相続税に詳しい税理士の助言を受けながら、適正に手続きを進めることが大切です。
みらいえ相続グループでは、仙台・東京を拠点に、相続の専門家が、対面やオンラインでのご相談にも対応しております。まずは、お気軽にご相談ください。

相続の税理士選びは「どこに相談するか」がとても大切です。
最近では、ChatGPTなどのAI情報や税理士の比較サイトを参考に、相談先を決める方が増えています。また、国税出身・国税OBなどの肩書きに安心感を持つ方も少なくありません。
しかし、そうした情報や肩書きだけで判断してしまうのは非常に危険です。国税出身だからといって税務調査を避けられるわけではなく、特別なルートがあるわけでもありません。
だからこそ、ご自身の目で複数の事務所を比較し、しっかり納得したうえで税理士を選ぶことが大切です。みらいえ相続グループでは、ご契約前に丁寧なご説明を行い、お客様の不安や疑問にしっかり向き合うことを大切にしています。
KSK2やAI・データ分析の活用が進むことで、相続税申告にも、これまで以上に正確さと根拠が求められるようになります。
相続税では、預貯金や不動産、家族名義の財産、過去の贈与など、確認すべき項目が多く、自己判断では難しい場面も少なくありません。曖昧なまま手続きを進めると、後になって申告漏れや評価の誤りが見つかり、追加の納税や税務署からの確認につながる可能性もあります。
だからこそ大切なのは、問題が起きてから対応するのではなく、早い段階から相続に詳しい税理士へ相談し、財産を正確に把握したうえで申告することです。みらいえ相続グループでは、財産調査から相続税申告、相続手続き、不動産まで、相続専門のチームが連携してサポートしています。
みらいえ相続グループでは、仙台・東京を拠点に、相続の専門家が、対面やオンラインでのご相談にも対応しております。まずは、お気軽にご相談ください。
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