今回は、当社にご相談いただいたお客様の事例をご紹介します。

【相談内容】
独身の兄が亡くなり、相続人は弟の自分1人だと思っている。遠方に住んでいたため、
詳しい財産状況はまだ分からない。今後の相続手続きの進め方について教えて欲しい。

【みらいえ相続税理士法人の対応】
亡くなられたお兄様の出生から亡くなるまでの戸籍を取得し、相続人を確定します。
・見つかっている通帳や証書などから財産状況を確認し、その他に取引等がありそうな
金融機関があった場合は、追加して調査を進めます。
※戸籍を取得したところ、お兄様は一度婚姻歴があり、前妻のお子様と養子縁組をして
いました。離婚するときに養子縁組を解消していなかったため、その方お一人が
今回の法定相続人となることが判明しました。

ここからのお手続きは下記の手順で対応しました。

① 新たに判明した相続人の戸籍を辿り、現在の住所地を特定しました。
② 相談者が全く面識のない方だったため、弁護士の先生に介入してもらい
先方と連絡を取ってもらうことにしました。
③ 新たな相続人が相続する意思を表したので、相続人が変更になりました。（調査の結果、相続人が増えるケースはよくありますが、全く違う人物なることは稀です。）
④ 基礎控除を超える財産があったため、相続税の申告も必要になりました。
⑤ 新たな相続人は遠方に住んでいましたが、web面談の対応、弁護士の先生との連携でスムーズにお手続きを進める事ができました。

【今回のポイント】
このように、相続手続きは予想以上に複雑で、思わぬ展開を迎えることがあります。
戸籍調査による正確な相続人の確定、綿密な財産調査、適切な相続税と贈与税申告が必要な事例でした。
このような複雑な状況を回避するためにも、生前からの相続対策と家族間の
コミュニケーションが不可欠です。元気なうちに相続について考えてみる、遠方のご家族がいる方は久しぶりに連絡してみる、など始めてみてはいかがでしょうか。

みらいえ相続税理士法人では、お客様の抱える問題を一つひとつ解決していき
相続のお手続きから発生後の生活のことまでを含めて、トータルでサポートしていきたいと
考えております。「どこに相談すればよいのか分からない」と悩む方を一人でも多く救えるよう、
グループネットワークを駆使して対応いたします。