相続した不動産の売却手続きについて

相談者：佐藤先生、相続した一戸建てを売却しようと思っています。手続きはどのように進めれば良いでしょうか？

佐藤：はい、最初に行うのは売却査定です。当グループの不動産部門が現在の市場価格や物件の状態、周辺環境などを詳しく調査し、査定価格をご提示いたします。

相談者：査定の為に何か準備しておくものはありますか？

佐藤：はい、固定資産税納税通知書のご準備をお願い致します。また、越境や境界の問題ごとなど、ご存知の情報がございましたら参考にさせていただきます。査定報告書では、売却査定価格のほかに、譲渡費用と売却後に課税される所得税・住民税の概算をご提示いたします。

相談者：譲渡費用や所得税・住民税はいくらくらいかかるのですか？

佐藤：はい。譲渡費用は売却する条件によって異なります。一戸建ての場合は仲介手数料、確定測量費用、建物解体費用、印紙代が主な譲渡費用です。所得税・住民税は売却したことによって得た利益の約２０％です。売却をした年の翌年2月～3月に確定申告を行って納税します。

相談者：所得税・住民税を事前に把握して売買代金を使いすぎないように注意します。

佐藤：そうですね。お客様によって売却手続きの工程は様々ですが、当グループで売買契約から決済・お引き渡し、確定申告までのスケジュールを組み立てて全てサポートを致します。

相談者： 税理士事務所と不動産会社が同じグループだから一緒に対応してもらえるのですね。それでは、相続税申告もお任せしましたので、一戸建ての売却もお願いして良いでしょうか？

佐藤：はい、もちろんです。ありがとうございます。

「2025年6月号シルバーネット掲載」