お知らせ
みらいえ相続グループからのお知らせです
みらいえ相続グループからのお知らせです
相続をスムーズに進めたい時に役立つのが遺言書だ。
被相続人が配偶者や子どもに自分の財産をどのように受け継いでほしいか、
自分の想いも添えて書いておくと揉め事を避けることができる。
しかし被相続人が忘れがちなのは相続人が財産を取得した際にかかる税金や費用、債務のこと。
相続人の間で結果的に不平等になり、こんなはずでは……とトラブルになることもある。
被相続人の願いは相続後の家族が幸せに暮らすことのはず。
そのための遺言書作成には相続の専門家の力を借りることが得策だ。
みらいえ相続グループの大きな特徴は遺言書作成サポートの際の「取得財産の数値化」。
受け継ぐ財産ごとの金額、誰が取得するかによる税金や経費の金額、それを差し引いた手取り金額などを示して、
被相続人の想いを実現できるか、そうでないか事前に検証できるようにするものだ。
例えば、現金は妻に、土地は子どもにと遺言書に書いたら、子は不動産に対する相続税が払えずに
その資金を借りざるを得なくなったとか、賃貸物件を長男に相続させると書いたが、
返還すべき敷金・保証金の準備がなく、長男の負担が増えたケースもある。
賃貸物件の相続では、土地建物の金額だけを見て他の相続人から長男が得していると不満が出ることがあるが、
負担付遺贈といって、その負担を条件に土地建物を相続させると書くと他の相続人の同意も得やすい。
また遺留分を忘れていることも多い。
全財産を長男に相続させると書いても、他の子どもは法定相続分の2分の1を請求する権利(遺留分侵害額請求権)がある。
相続した土地を売却して支払わざるを得なくなり、しかも税金等を差し引くと手取り金額は通常7割程度なのに
遺留分請求される金額は売却金額10割に対する金額になる。
このように相続に関する実際の数字を並べていくと、想定していなかった事態が見えてくるのだ。
みらいえ相続グループは、取得財産の数値化というアドバイスで被相続人も相続人も納得する遺言書作成をサポートしている。
親の心子知らずというが、親も子の心を知らないものだ。
佐藤智春税理士は相続に関する家族会議を勧める。
「親子で価値観の違いがありますね。それを理解する話し合いが大切。そのために家族会議をするといいでしょう。
ある方の遺言書作成時に私たちが立ち会って家族会議を持ったら、これまで自分の財産について
これほど家族と話したことはなかった、専門家がいるからお金の話がきちんとできたと言ってくれました。
数値化で見えたことから遺言の内容を変更し、みんなが納得する遺言書になりました」
取得財産の数値化は税理士だからこそできるスキルといえる。
的確なアドバイスを得て家族が笑顔になる遺言書にしたいものだ。
「2025年6月号りらく掲載」