亡くなる前の財産の管理が重要です

「お客様からのご相談内容」
知人の助言やホームページを参考に生前対策をしています。

 でも、ちょっと心配になってきました。

仙台相続サポートセンターからのご提案

せっかく対策を講じるのですから、正しい知識をもって相続対策を行って頂きたいです。

第四弾!!亡くなる前の財産の管理が重要です

人が亡くなった時に一番困るものが、財産の所在の把握についてです。
特に取引銀行が多い場合、各取引銀行に死亡日時点の残高の確認だけではなく、
過去の取引明細の申請をそれぞれ行わなければいけません。

亡くなった方と生活を別にしている場合などは、被相続人の財産の所在が分からずに、
財産から漏れてしまうことがあります。
財産の把握ができていない場合には、各銀行の取引明細を取得し、
その口座のお金の動きを確認することで、他の財産の所在を確認していきます。

特に『生命保険』『火災保険
これらは通帳から保険料が引き落としされていることがありますので、
相続人が把握できていない保険契約も、その情報を基に調査を進めることが可能です。

証券会社からの入金や出勤の記録』があれば、
その証券会社に財産があるかもしれませんので、調査することが必要となってきます。

さらに、『通帳の履歴』を見ていくと
大きな出金がされていて、それがどこに行ったのか分からない、ということもよくあります。
この時、相続人の皆さんにお尋ねしても、相続人の皆さんも分からないということがあります。
そうすると、財産がどこかに移動しているとしても、その行き先は誰も分からないので
調査に行き詰まってしまいます。

そして、このよくわからない部分が税務署から指摘されることにつながるのです。
ですから、大きなお金の動きがある場合には通帳にメモをするなどして
『どこにお金を移動したのか』しっかり残して頂きたいのです。

また、『通帳がない』というケースもあります。
生活している以上は、何らかの通帳があるはずなのに、その通帳が隠されていて見当たらない。
そうしますと、何も手がかりがないので、近くの銀行に一個ずつ当たっていく、照会していく、
ということが必要になります。
これもまた相続人の皆さんに苦労をかけることになります。
銀行がたくさんある場合にはできるだけ取引銀行を減らしておくことによって、
相続人の皆さんが苦労しないで済みます。

取引銀行が少ない場合でも、どこの銀行にお金が預けられているのかということを、
どこかににメモしておくなど記録を取っておくということも相続人の皆さんの助けになります。

このように、過去の預貯金の移動が不明確なために、調査されたり、
取引明細を頼りに財産調査が行われたり、預貯金の移動は様々な場面で重要な資料となります。
節税対策の前に「過去の預貯金の移動の整理」から始めてみませんか。

手始めに、大きな金額を引き出したり、入金があったりした都度”通帳に「メモ」”を残しましょう。
過去の通帳がない場合、銀行から取引明細の発行を依頼すると1月220円という銀行があります。
この場合、10年分(120カ月)取得しようとすると26,400円とかなり高額です。
このような余計な費用を削減する意味でも、通帳は捨てずに保管することも相続人の負担の軽減につながります。

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[監修]佐藤 智春
【代表 税理士・行政書士】

経歴:仙台大原簿記専門学校卒業後、宮城県で最年少税理士登録。16年以上の実務経験を持ち相続専門税理士として数多くの案件を手がける。
(2023年相続税申告実績/179件)
税理士佐藤智春は税理士の日(2月23日)に産まれた40歳です(2024年現在)。若いからこそ、二次相続はもちろん、三次相続までサポートできます。多くの案件をこなしているからこそ三次相続まで見据えた遺産の分け方を提案しています。