家賃収入を現金で収集しているケースです。
税理士はどこに着目しているのか、おすすめの管理の仕方や税務調査が入る確率が
高くなるケースを詳しく解説しています。
不動産オーナーの方が亡くなり、家賃収入が多額にあるのですが、
その全てが現金で入金されている、
現金で集金しているのが今回の特徴でした。
現金で集金していると現金の使い道が見えてこないので、
この場合、自宅に現金が多額に貯めてあるのではないかという疑いが出てきます。
今回は、お金の過去の動きを見ていくと、ある日から不動産の購入がありましたので、
やはり、手元に多額の現金を貯めていたのが動きから見えてきます。
亡くなった時に現金がいくらあるのかということが相続税の申告には重要になってきます。
家賃収入は定期的に入ってくるので、その入ってきたところから、
健康保険や税金などが必ず出てきます。
その結果、残ったお金をどのように使っていたかを
明確に説明できるようにしておかなければいけません。
今回の方は、毎月ある通帳に定期的にお金を入金して定期積金のように積み立てていましたので、
家賃収入のうち、一定額が通帳に貯まっていることがすぐ分かりました。
それでもなお、受け取った家賃の方が多いので、
その使い道はどうなっているのかを確認する必要があります。
ですが、日々の使い道まで記録は普通残していません。
この場合、一般的な生活をしていた場合、
どのくらい生活費として使っていたのかというところを根拠として
生活費を消費したこととします。
もしその時に計算上残る数字があれば、
その残った金額が預金として貯まっていた可能性があるため、
課税処理を考えなければいけません。
家賃収入を現金で集金していると手元にいくら現金が残っているか
というのが予測しづらくなりますので、
この場合、税務署としてもしっかり確認したいということで税務調査の確率は高まると思います。
そのため、このような現金の集金は可能な限りなくし、
できるだけ通帳に全て入金することで、
お金の流れを明確にすることが相続税の税務調査の確率を低くする方法だと思います。