【概要】遺産分割協議書は、将来的な活用や影響を考えた上で作成することが大切です。具体的な事例をご紹介しています
相続税の申告をする場合には、遺産分割協議の確定が大事になります
ご依頼者様は依頼する前に遺産分割協議を確定していました。
その点でいうと相続税の申告はスムーズに進みます。
ところが、相続人の中に障害者年金を受けている方がいました。
実はその方が不動産を取得するという内容になっていました。
不動産の今後の活用状況を確認したところ、売却するという話が出てきました。
実は障害者年金を受け取る方は不動産の売却をすると一定の所得が発生しますので、
場合によっては障害者年金の一定期間支給打ち切り、という問題が発生します。
このことが先に分かっていれば、遺産分割の段階で不動産を
障害者年金を受け取る方以外の方が受け取って
売却したお金だけを障害者年金を受け取っている方が受け取る
というやり方をしていただければ、
障害者年金の支給停止ということは免れたかと思います。
遺産分割協議は相続人の間で話し合いがついたらすぐに作る
ということは非常に大切なことですが、
将来的な活用や影響をしっかりを考えた上で遺産分割協議を作ることが
大事だなと思った事例でした。