遺言書について
一般的な遺言書の活用は大きく以下の3つになります。
1)遺産分割の方式を指定したい・・・どのように分けるのか決めておきたい
2)相続人の指定をしたい・・・誰に相続財産を渡したい、渡したくない
3)事業承継を円滑にしたい・・・遺産分割によって会社の財産がバラバラにならないように、事業継続の方針を決めたい
これに加えて、ご本人の方の遺志、想いを相続人の方に遺せるということができます。
遺言書は、法律によって書き方が決められておりますので、まずはしっかりとそのルールを把握して記述する必要があります。
近年では不完全な遺言を遺してしまったがゆえに、紛争がおきてしまうことも少なくありません。
法律を理解せずに書いたものが残ってしまうと、こうした事態を引き起こしてしまうことも少なくありません。
また、遺言書を書く人は、相続人が誰であるのか?自分の財産がどの程度あるのか?をきちんと把握して、整理しておくことも重要です。
自身の財産を把握しないまま遺言書だけ作ってしまうと、遺族間で不公平な財産分与となってしまったり、伝えておくべき財産を記載しなかったことで不利益を与えてしまうこともあるのです。
以上を踏まえ、正しい遺言書を作成するための流れとしては、
1)現時点での相続人を調査する
2)現時点での相続財産とその評価額を調査する
3)相続税の発生も加味した遺言書を作成する
4)遺言書を正しく保管する
という流れになります。
[監修]佐藤 智春
【代表 税理士・行政書士】
経歴:仙台大原簿記専門学校卒業後、宮城県で最年少税理士登録。16年以上の実務経験を持ち相続専門税理士として数多くの案件を手がける。
(2023年相続税申告実績/179件)
税理士佐藤智春は税理士の日(2月23日)に産まれた40歳です(2024年現在)。若いからこそ、二次相続はもちろん、三次相続までサポートできます。多くの案件をこなしているからこそ三次相続まで見据えた遺産の分け方を提案しています。