相続講座⑫ 相続について、誰に相談すればいいの?相続の専門家って?

異業種から転職してきたモモです。
「相続税や相続手続をする会社に入ったんだー」と話をすると
必ず「相続って?」からスタートし、どんどん質問を受けます。

興味はある
自分に関係する?
聞いてはいけない話題?
誰に聞いて良いのかな?
そんな人がほとんどなんだろうなと実感しています。

そこで、このブログでは、
私が、友達や家族によく聞かれる「相続」についての質問を
弊社の相続専門家あべちゃん先生にわかりやすくご説明いただき、
「相続」の勉強をしていきたいと思います。

税理士さんへ依頼した時の費用など確認しましたが、
相続に関わる専門家って税理士だけではないですよね?
「誰に相続の相談をすればいいのか?」
今回はここのところ聞いていきたいと思います。

教えてあべちゃんせんせーい!

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相続において活躍する専門家として主なものとしては、
税理士」「弁護士」「司法書士」「行政書士
の4つの資格を持つ専門家が挙げられます。

いずれも国家資格保有者である専門家ですが、それぞれ専門的な分野が異なってきます。

1. 税理士
税理士の専門分野は、「相続税の計算」「相続税の申告」「相続財産の価格評価」「相続税の節税対策」「生前贈与」「遺言書」などがその専門分野として挙げられ、相続においては最も多くの分野で関わる専門家なのです。

そして、この中でも最も重要な役割が、「相続財産の価格評価」です。

これは、相続が発生した際に引き継ぐ財産が“法律的な価値としてどの程度になるのか?
を決めることです。

財産の中には、単純なお金の評価となる銀行預金だけでなく、
価格の判定が難しい不動産や値段が付けられていない株式、
その他の個人的なコレクションなど様々な形があります。

そうした財産の価値を一つ一つ設定し、
それに応じてどの程度の税金がかかるのかを判定するのが専門である税理士の役割です。

この相続財産の評価が高く評価されればそれだけ相続税は高くなりますし、
逆に低く評価することができれば相続税を節税することが可能になります。

これは、誰にでもできることでなく、それまでに経験した相続の件数やノウハウによって
大きく結果が変わってきてしまうことなのです。

「相続税を節約したい」「間違いのない相続手続きを行いたい」とお考えの方は、
相続手続きはぜひ相続の専門税理士にご依頼いただくことをお勧めします。

2. 弁護士
弁護士の専門分野は、「遺産分割協議」です。
相続財産をどのように分けるのか?
誰がどのくらいもらうのか?
というところは、多くの方の関心が集まるところであり、
また、トラブルが起こりやすいところであると言えます。

一度遺産分割で揉めてしまうと、なかなか自然に収まるということは難しく、
弁護士が間に入って解決するということが多くなります。

その点で、揉めてしまった相続の際は専門の弁護士の出番であるといえます。

「できるだけ円満に相続を終えたい」とお考えの方は、
できるだけ相続の専門弁護士へのご依頼をお勧めします。

3. 司法書士
司法書士の専門分野は、「相続登記」と「相続放棄」です。

相続財産の中に不動産がある場合、
新しく不動産の所有者となる人に名義を変更(登記)しなくてはなりません。
その際に必要になる手続きが、相続登記です。

現在法的な義務ではありませんが、後々困ったことになる場合が多いです。
詳しくは『相続講座⑩ 相続税申告や相続手続きを放置したらどうなるの?』をご参照ください。

相続に不動産がある場合は、必ず不動産の名義変更(相続登記)も行いましょう。

相続放棄とは、借金がある場合にその借金を引き継がずに済むようにするための手続きです。
借金がある方が亡くなってしまった場合は、
ご自身で手続きを進める前に、まずは相続専門司法書士へご依頼をお勧めします。
というのは…
亡くなった方の財産に手を付けた場合には放棄できなくなります!
(車・不動産の名義変更、口座の解約、クレジットカードなどの債務返済…等)

さらに、放棄は亡くなったことを知った日、
または相続人であることを知った日から3か月以内に、
家庭裁判所に放棄の申請をする必要があります。
迅速かつ適切な手続きをしないと、放棄ができずに借金を背負うことになりますので、
ご注意ください。

そのご家族の方はできるだけ早く相続専門司法書士へ相談するようにしてください。

「不動産の名義変更が必要」「借金を相続したが放棄したい」とお考えの方は、
相続の専門司法書士へのご依頼をお勧めします。

4. 行政書士
行政書士の専門分野は「戸籍収集」と「名義変更」です。

相続が起こったときは、まず「誰が財産を受け取る権利があるのか?(相続人は誰か)」
を調べることが大切です(相続人調査といいます)。
そのために、亡くなった方の、生まれてから今までの戸籍、相続人全員の現在戸籍を集めることが必要になります。

地方に家族がいる場合や、これまで引越しを経験された方がいる場合は、
その時に住んでいた地域の役所に戸籍を請求しなくてはなりません。

個人でやろうとすると、全国各地の役所に出向いたり
ご自身で、郵送での請求をしなければならず、膨大な労力がかかってしまいます。

そこで、行政書士が代理となって全国の役所から戸籍を取り寄せるのです。

また、相続財産の分割方法が決まり、それぞれの相続人に財産を分けることが決まったら、
決まった分け方に従って財産の名義変更を行う必要があります。
その名義変更手続きも行政書士が代わりに行うことができます。

以上のように相続手続きはその内容によって、様々な専門家が必要になります。
ちなみに、弊社 仙台相続サポートセンターでは、
相続において中心的役割を担う「税理士」と「行政書士」の資格を持った「相続の専門家」が対応させていただきます。
また、弊社では「弁護士」「司法書士」なども協力ネットワークがあり、窓口一本で相続のあらゆる悩みを専門家がお応えすることが可能です。
まずはご相談ください

選ばれる理由 https://souzokuzei-sendai.com/105

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相続と一言で言っても、問題によって様々な専門家が関わっているんですね。

【まとめ】
税理士:専門分野は「相続税の計算」「相続税の申告」「相続財産の価格評価」「相続税の節税対策」「生前贈与」「遺言書」など。相続においては最も多くの分野で関わる専門家
弁護士:専門分野は「遺産分割協議」。相続財産をどのように分けるのか?誰がどのくらいもらうのか?揉めてしまった場合、弁護士が間に入って解決するということが多くなります。
司法書士:専門分野は「相続登記」と「相続放棄」。新しく不動産の所有者となる人に名義を変更や、借金がある場合にその借金を引き継がずに済むようにするための手続きをします。
行政書士:専門分野は「戸籍収集」と「名義変更」。「相続人は誰か?」を調べるために、関係者全員の、生まれてから今までの戸籍を集めます。行政書士が代理となって全国の役所から戸籍を取り寄せます。

あべちゃん先生のところに相談すると税理士・行政書士だけでなく、
協力ネットワークがあるので、1回で済むんですね。
バラバラに頼むと大変なので、あべちゃん先生に相談しますね。

あべちゃん先生次回もよろしくお願いします。

[監修]佐藤 智春
【代表 税理士・行政書士】

経歴:仙台大原簿記専門学校卒業後、宮城県で最年少税理士登録。16年以上の実務経験を持ち相続専門税理士として数多くの案件を手がける。
(2023年相続税申告実績/179件)
税理士佐藤智春は税理士の日(2月23日)に産まれた40歳です(2024年現在)。若いからこそ、二次相続はもちろん、三次相続までサポートできます。多くの案件をこなしているからこそ三次相続まで見据えた遺産の分け方を提案しています。

担当:モモ

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